NHK杯決勝 張栩 vs 寺山怜！観戦記
お楽しみも最高潮(ヾﾉ･∀･)
第63回NHK杯テレビ囲碁トーナメント
【公式サイト】http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/
とうとう決勝！！(ヾﾉ･∀･)
勝ちあがった対局者は
張栩と寺山怜！
今一度、
トーナメント表を俯瞰する
Aブロック
Bブロック
貴様が司会者？何者！
と思ったが、
最初の挨拶だけで
あとはいつもの
長島梢恵に渡されたのだ。
そう、それでよい(<●><●>)
長島梢恵よ、
そなたは進行が上手である。
来期も司会をやれば
よいと思うんじゃ！
間違いないぞ(*`н´*)
棋譜読み上げ 金子真季初段
記録係は大西研也二段
最終決戦に相応しい装い
マトリクス？(ヾﾉ･∀･)
この二人も今日で見納めじゃ。
先手 黒番
張栩 九段 ちょうう
36歳 台湾出身
日本棋院東京本院所属
NHK囲碁フォーカスの
詰め碁 担当大臣
NHK杯優勝経験３回
一時、活躍目覚ましく
五冠王になっておったが
準決勝まで残ったのは
４年ぶりとのこと。
ラッコ九段がいない今、
わらわの応援を
一身に受ける・・
解説の小林覚(こばやしさとる)九段いわく
碁盤全体を舞い、
隅々まで気持ちが入る碁！
過去NHK杯の成績は
44局 33勝 11敗
ゾロ目パワー(*`н´*)
後手 白番
寺山怜 四段 てらやまれい
25歳 東京出身
日本棋院東京本院所属
昨今10代で強くなる
棋士が大半である中、
25歳でデビューという
遅咲きの、しかし、
初出場で決勝まで来た
弾丸のような男。
過去NHK杯の成績は
5局 5勝 0敗
当然、無敗である(<●><●>)
この二人、研究会では
何度もやったらしいが
公式戦では
これが初手合いである。
左下に空き隅のある展開
やや白番心配な走り出し
解説小林覚九段も
NHK杯決勝に行ったのは
寺山四段と同じく
25歳頃なんじゃと言う。
兄弟子の武宮さんに対し
負けたものの緊張せずに
挑めたことから、
たぶん寺山四段にとって
憧れの棋士であろう
張栩九段に対したとき、
当時の自分と同じように
寺山四段が伸び伸び打てるはず、
という分析じゃ。
若手棋戦では2回優勝し、
実力派であるのは
間違いない男である。
さすが決勝、
斜めからのカット！
編集に力が入って
豪華仕様じゃ★
奥行きが違う、奥行きが！
パースが違う、パースが！
立体感が違う！(ヾﾉ･∀･`)
常人とは違う
これが張栩九段の感性。
右上の黒に隙を残したまま
左上の白にかかっていく。
張栩九段は誰かのマネはしない
自分のオリジナルで戦う。
ここで右上の黒を
取りに行くようでは
張栩九段の言いなり！
ゆえに逆らわずも
静かに受けている
白番 寺山四段
張栩九段はいつもどおり
一手30秒を駆使せず、
決まったらすぐに
0秒で即打ちする。
ポンポン打つのは
それだけ読みと思い切りが
よい証明である。
両人とも棋風どおりの展開
上辺は黒地になってゆく。
白は強固で遅い。
これで戦えるのか？と
心配せずにおられぬが、
これが寺山流？
実利の黒と
模様の白、
小林覚九段が教える
このようなときの着眼点、
『模様が地に変わったとき
勝てるようならば
その模様は見込あり』
この盤上を見れば
中央に白地が出来る
可能性を残しているので
白も戦えているという
判断になるという。
とくに乱戦にもつれ込めば
30秒では読み切れず、
早碁棋戦ゆえに
模様が地になりやすい。
横顔の望遠にさらに
定点カメラだけではなく
ぬるぬると動く
レーンカメラ！
パンしまくり！
こいつは絢爛豪華★
決勝は違うのー(ヾﾉ･∀･`)
この１年間司会を務めた
長島梢恵二段も
あいかわらず
素晴らしい司会である！
今日は豪華じゃから
司会者は訳のわからん
アナウンサーなのであるが
長島梢恵二段は聞き手として
登場しておる。
解説者が思いつかない
巧妙な手を提示するので
『長島さん良いこと言うね！』と
解説者の男性棋士にも
毎度褒められとる。
毎度何も考えていない
将棋NHK杯のダメ司会者
清水市代との対比が眩しい。
→清水市代の悪口の日記(笑)
右上が白の思いどおりに
されてしまった。
さらに右下右辺も
打ちたくないのに
打たされている形。
張栩九段、苦笑い。
くっ！(<●><●>)
しかし両者ともに
先には打ちたがらなかった
難解な右辺の空間じゃが
地としては最大に広大。
白は有利とみて
右上で守りに入る
ぬるい手を打った。
形成はやや白よし？
下辺で黒が効かせる。
コウが強いと
囲碁も強いのじゃ。
コウに強い棋士といえば
王立誠(おうりっせい)、
さらに遡れば
呉清源 (ごせいげん)、
しかし今なら張栩九段よ！
コウ材を沢山残すのが
現代囲碁の正攻法なんじゃと。
強さの秘訣はコウ材を
一番いいときまで
残して取っておくこと。
ここで左下に
白が飛び込んだ！
小林覚九段も思わず
『若いっていいね！』
と笑う。
張栩九段は惑う。
振りかわって
左下の黒地が白くなる。
そこにコウ材が生まれ
右辺のコウでは
黒が断然有利に。
目まぐるしい！(ヾﾉ･∀･)
形成はやや白有利？
もしくは互角？
そう雰囲気を臭わせて
錯覚させておいて
黒は右辺のコウを解消。
いつの間にやら、
黒が形成よしという判断。
流れが変わり
もうヨセには入った。
押しとる押しとる！(ヾﾉ･∀･`)
黒は上辺でさらに
コウを仕掛ける！
プレッシャーで
損コウを打たされる
白番の寺山四段
局面が難解になるほど
張栩九段は強さを
発揮するぞよ！
白は厚みが薄くそがれても
地になる手を打つ。
考慮時間は双方残している。
が、いかんともしがたい
大差がある様子。
白は紛れを求めて
潰れ覚悟の勝負手を
中央に縦に３つ連打！
しかし妙に落ち着いている。
黒を殺す一手を
狙っていたのだ！
どこに打つか分かるか？
白の会心の一撃！
ここであった。
張栩九段が決め損ねるとは
さすが初出場で
決勝まで来ただけあり、
一筋縄ではいかぬ
新人類め(つД`)っ
中央下寄りで
白が10目以上の地を
得した状況になる。
これでもまだ
逆転はしていない・・・？
黒の死活問題に発展。
しかし両コウによって
黒はギリギリ活きている、
と解説していたところ
突如、白が投了した。
誰も予想していなかっただけに
なんという急転直下の
幕切れであろう！
211手完 中押し勝ち
張栩九段★
序盤、形成有利ゆえに
白が強い手を打たずに
甘んじたことが敗因であろうか。
囲碁の面白いところよの。
『勝っていると思って打つと負ける』
『半目負けるつもりで打つと勝てる』
たしかそういう格言が
あったと思う。
ともあれ、
張栩九段の打ち回しは
美しい芸術のようじゃった！
『私の一手』は
69手目のツケ！
第63期NHK杯選手権者
張栩(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))
優勝じゃーー(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))
NHK杯はラーメン鉢として
使えるのであろうか。
持ち手の部分には
過去の優勝者達の名前が
刻まれておるんじゃ。
８年ぶり４回目の優勝で
授与された優勝カップ
『思った以上に重たいです。
本当に嬉しいです』
そう語った張栩九段。
この決勝に関しては
『最後の方で分かりやすい
図ではなく難解な形に
なっていたのは
反省になります』
とし、
『最近碁の調子も
よくなっているので
応援してくださる方には
大変心配をかけたんじゃ
ないかと思うんですけど、
これからは、まあ、
楽しみにしてください』
と抱負を語った。
おおお(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))
【著書】
張栩の特選詰碁／張栩の実戦に学ぶコウの考え方／張栩 勝利は10%から積み上げる
→【碁盤と碁石】
囲碁セット 新桂10号卓上接合碁盤セット 翔
→【囲碁ソフト】
世界最強銀星囲碁16 シルバースタージャパン
→【囲碁ゲーム】
囲碁のルールをすぐにマスター!マスター囲碁 ビバリー
→【この一局が棋士たちの転機だった】
人生を変えた一局-囲碁人ブックス-囲碁・将棋チャンネル-『記憶の一局』制作部
→【ヒカルの碁 コンプリート DVD-BOX （全75話, 1800分） アニメ DVD】
→【ヒカルの碁 全23巻完結セット (ジャンプ・コミックス)】
→【ヒカルの碁 全12巻セット (集英社文庫―コミック版)】
.
